山の写真集 (2009年秋 その2)

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那須・中ノ大倉尾根〜三本槍岳〜北温泉   撮影 : 2009/10/14   全ての写真はここをクリック
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マウントジーンズ・ロープウェイの紅葉


中ノ大倉尾根から朝日岳

中ノ大倉尾根を見おろす

紅葉の那須・中ノ大倉尾根から、那須連山の最高峰・三本槍岳(1917m)に登山し、北温泉へ下るコースの写真です。
マウントジーンズ・ロープウェイ山麓駅(標高950m)から10分で山頂駅(標高1417m)です。ここも紅葉の名所ですが、ロープウェイ部分はやや早めの感じですがほぼ見頃です。
山頂駅付近は中ノ大倉周遊歩道コースとなっていて、3万株のシロヤシオが自生していて、6月初めは見事な花を観賞出来ます。
今年の6月初めシロヤシオの咲く時期に三本槍岳を登山しましたが、その時に樹相を見て秋の紅葉も綺麗だろうと思い、再訪したのです。
山頂駅からスタートして10分で、中ノ大倉尾根の登山コースに入ります。観光客はいなくなり、登山者の領域になります。シロヤシオとダケカンバとブナの原生林の中を、連峰の最高峰・三本槍岳をめざして進みます。
シロヤシオの花の写真は2009/6 
こちら からどうぞ。

今年の山の紅葉は1週間から10日早く、ここ中ノ大倉尾根の例年の紅葉の見頃は10月中旬ですが、今年は9月下旬に見頃を迎えたようです。
紅葉は周遊歩道コースから中ノ大倉尾根の中間地点迄が見頃でした。
中ノ大倉尾根からの紅葉パノラマ写真をフラッシュで山名入りオートスクロールした写真は
こちら からどうぞ、F11キーを押して全画面でご覧下さい。
10月8日に台風18号が本州を縦断したため遅めの紅葉の葉を吹き飛ばしていないか心配でしたが、それ程でもありませんでした。
ブナ、ダケカンバ、シロヤシオ等の林を抜けると、展望が開け、クマザサ、シャクナゲ、ハイマツの登山道になります。
シロヤシオは、5枚の葉が輪生することから五葉躑躅(ゴヨウツツジ)ともいいます、シロヤシオのここは樹齢300年ともいわれる、シロヤシオの国内最大の群生地だそうです。シロヤシオは日当たりの良い木のみが紅葉し、日陰の木は紅葉せず枯れていました。稜線のナナカマドの色も遅めで褪せ気味でしたが、台風せいもあるのでしょう。
天候は曇り時々晴れ一時雨で、ガスもかかり光線状態もイマイチでした。山の山腹の紅葉を遠くからみると綺麗です。

中ノ大倉尾根は高低差500メートルのゆるやかな尾根コースです。樹林帯を過ぎて高度を上げてくると、ハイマツとシャクナゲの木の中の快適な尾根道がつづきます。赤面山分岐〜清水平〜三本槍岳の間の紅葉は終わってました。
三本槍岳は中ノ大倉尾根を登り、近づかないと見えません、なだらかな山容です。活火山の「茶臼岳」、 ニセ穂高といわれる「朝日岳」及び「三本槍岳」を那須三山といいます。
三本槍岳(1917m)は、那須連山の最高峰です、頂上には一等三角点があります。 山頂駅から、登り2時間、下り1.5時間位です。北温泉へはプラス1時間要します。名前に似合わず緩やかな山容です、名前の由来は、会津藩、白河藩、黒羽藩の三藩が、山頂に槍を立てて藩の境界にしたことによるそうです。 三本槍岳頂上から朝日岳はコブ状に頂上が見えるだけです。
北温泉泉方面に下山する道は静かで、山の香りと紅葉の色合いを楽しめました。紅葉を楽しみながら下りますが、最後の方ではかなり急坂です。

北温泉は1200年ほど前に天狗が発見したという云われる温泉で歴史や伝説のある温泉です。登山道は露天プールの脇を通り、上の駐車場まで北温泉に通じる道を共用している、北温泉から駐車場まで10分ほどの登りです。
今回は日帰りバスツアー登山です、25名限定の講師付きでした。11時登山開始し、北温泉駐車場16.30着でした。

弱塩泉、単純泉、鉄泉に近いもの、無色透明

登山バスツアーの長所と短所と一考 :  

 登山歴は一応50年以上ですが、登山やハイキングにバスツアーを利用をしたのは、3年前が初めてでした、その後各社のツアーを10数回利用し体験してきました。その間は、個人計画での行動とは同数位でした。ここらで両者の長短・感想なりを述べてみます。

・ツアー申込に当たって考慮していること
 原則1週間前に週間天気予報を調べて、雨でないことを確認してから、満席で取れないのを覚悟して申し込む、どうしても行きたい場合は早めに申し込み、雨ならキャンセル料を支払って中止にする。
私個人の考えでは、雨であることが確実な登山はすべきでないと考えているからです。山は雨が降らない予報でも山の天気はきまぐれなので、晴れの場合でも装備は十分にする必要があるが、終日雨中の登山など楽しいものではないし、遭難とまではいかなくても危険を伴うものです、山を甘くみてはいけない。
 ところがである、登山バスツアーの実態は、終日雨であっても決行である、中止をする場合は、大型台風がまともにくる場合には前日に中止するようであるが、一泊の登山の場合は、翌々日に台風がくる予想でも決行なのである。2日目に危険であれば、TCの判断で登山を中止するようであるが、縦走中の場合では北海道の遭難例のようなことが起こりえるのである。個人の計画ではもう一泊してとかが出来るけれどもツアーではバスが待っているのであるから何が何でも行動せねばならない。従って私は縦走を伴う宿泊ツアーには参加しないことにしている。

・雨天決行・中止のあり方
 私のような者ばかりだと、全て催行中止になってしまうが、雨天決行・中止のあり方を変えることも必要ではないかと思う。申込者からの雨天中止の申し出でのキャンセル料は通常の1/2とする代わりに、催行者側からの雨天中止の場合であっても10%は徴収する(催行者の責任ではない)ことも必要であろう。 

・行動中の責任
 登山中の怪我は自己責任ですが、雨天決行の判断のために起こったとしても自己責任になります。個人の判断で中止し、キャンセル料を払うしかありません。保険に入っていたとしても怪我をしたり、遭難したりでは問題ありです。登山は、雨具・防寒具は必須とはいえ、終日雨具を着て歩くのはどんなものかと思います。

・天気予報の感想
 天気予報の大御所・大元は、日本気象協会(http://tenki.jp/)とウェザーニューズ(http://weathernews.jp/map/)であろう、週間天気予報は7日前の午前11時頃に出る。これに合わせてか、ツアー催行会社のキャンセル料の設定は、催行日の8日前迄が20%、7日〜2日前が30%に設定されている。旬間(10日単位)天気予報を出せば面白いというか、ニーズが意外とあってウケルのではないでしょうかね。
 さて週間天気予報の当たる確率について感想を述べてみよう。両者の癖・性格みたいなものがみられるので面白い、ウェザーニューズは一旦週間天気予報を出しても翌日以降いとも簡単に変更してしまう傾向が多いようである、日本気象協会は一旦週間天気予報を出すと変更は少ないが、2-3日前に急に変更する傾向にある。どちらが良いとはいえないが、両者を比較しながら判断することになる。結果的には、1週間前に最初に出した予報がどちらが当たるかは両者共あまり変わらず、ツアーでの実績では、当たる確立は 40%弱の感じがしている。こんな程度なのだから旬間天気予報を出しても良いのではないでしょうか。
 今回の予報では、両者とも予報を毎日のように、曇り、雨、晴れと目まぐるしく変更し、前日の予報が一番当たらず、1週間前の予報に近かったのです。

・登山バスツアーの利点・欠点
長所:
 一番の利点は、縦走して反対側でバスが待っていてくれている登山の場合である(マイカーでは行って来いせねばならない)。
帰りのバスで一杯やれること(催行会社にとってはバス中では禁酒というところがあり)、下山後に温泉入浴付きの場合は特に良い。
夜行日帰り登山が簡単に出来ることである、山は朝一番でスタートするのが最善で、季節によっては天候も安定して展望も良い。マイカーや公共の乗り物では簡単ではない。夜行バスでの登山は、バス中ではなかなか眠れないので強行のようであるが、早朝スタートのツアーであっても朝は早起きであるし、前夜は眠れないことが多いので、そんなに変わらないのである。
 多くの方は、自分で計画が出来ない(面倒)方にとっては便利でしょう。
マイカーではドライバーの負担が大きい。費用の点では3人ならマイカーの方が安い感じです。

欠点:
 雨天でも決行は上述のとうり。
登山中も団体行動であり行列を作って歩く、自由が利かないし、すれ違いの登山者も迷惑であろう。ハイキングコースは、出発と到着の地点と時間が決められるだけで自由行動が原則なので良い、山は広いので、団体であってもバラバラで全く目立たない。
写真をとるのも遠慮がいる、失礼と挨拶しても立ち止まると迷惑をかけるようだ。
高山植物を観賞したり、名前を調べたり、写真を撮ったりするには不向きである。

 ツアーによって、土産物屋に必ず寄るのと、全く寄らずこちらの商売気はないのとがある。結果的にツアー代が安くなればメリットがあるが、要らないものは買わなければ良いのである。逆に地方にきたのだから地方の特産を買いたいという気分になることもある。これについてはどちらが良いかは何とも言えない。


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