扇沢の大駐車場に車を置いて、関電トロリーバス(地下)の始発(7時30分)に乗り、16分で黒部ダムに到着、ここは標高1455mの涼しい別世界。黒部平は標高1828m、屋上展望台と、黒部平園地があります。6月下旬から7月には20種以上の高山植物が色鮮やかに咲きます。黒部駅から展望台は省略、ダムの堰堤上を15分位歩き、トンネルに入ると地下ケーブルカーの乗場、5分で黒部平駅に到着。黒部平園地は今回はパス。
黒部平駅からはロープウェイ
7分で大観峰駅(標高2316m)に到着します。ロープウェイ
の定員がルート中で一番少ないため整理券が渡されて待たされます。
大観峰駅からは、立山直下の地下トロリーバスで室堂(標高2450m)に到着。ここは高山植物(山の花)の宝庫です。スニーカーでの観光コース、種々のトレッキングコース、本格的な登山コースと人々が散らばっていきます。
室堂展望台からは、北アルプス南部の山々や、立山カルデラはガスで見ることが出来ませんでした。もう少しガスが出ると雷鳥が現れるはずでしたが、今回は姿を見せてくれませんでした。
扇沢から室堂迄の往復運賃は8800円です、これで天気が悪いと悲劇ですよ、しかも遠望のきく天気は一夏で何日もありません、天気が良くても昼前頃からガスが出てきます、事前に日時を計画して実行するのは難しいところですね。扇沢から室堂迄の所要時間は、1.5時間のところ、2時間弱掛かりました。
室堂は高山植物の宝庫、今年はお盆を過ぎても残雪は豊富でした。残雪のおかげで、山の花は多く咲いていました。室堂ターミナルから室堂山(展望台)に登ぼりました。チングルマは、室堂のあちこちにも、室堂山のトレッキングコースにも咲いていました。
チングルマは、標高の高い夏山の代表的な花、夏の花の中でも早い時期に咲きます、私の好きな山の花の一つです。チングルマは、高山地帯で残雪が溶け始める7月
上・中旬から咲き始めて下旬には最盛期を過ぎる、花が終わると風車状の羽毛のような穂が出て、この形から稚児車(ちごぐるま)がなまってチングルマと呼ばれるようになったとか。今年は特に残雪が多く、お盆を過ぎても多く咲いていました、穂も同時に見られました。シナノキンバイは長野県に多く、高山植物を代表する花です、梅の花に似ているのでこの名がついたようです。リンドウは秋口に咲く代表的な花ですが、タテヤマリンドウは可愛い! ミヤマリンドウ、オヤマリンドウもあります。ヨツバシオガマ、ヤマハハコ、アオノツガザクラ
も室堂には多く咲いています。室堂には数十年ぶりに訪れましたが、高山植物がよく保護されていて、スケールも大きく、これぞ百花繚乱といってよいでしょう。
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