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白根三山(横方向2枚のパノラマ) |
白鳳渓谷の紅葉 |
白鳳渓谷の紅葉 |
今年の夏は猛暑で長く、樹木は疲れて紅葉せずに枯れてしまうのではないかと危惧していました、おまけに昨年同様台風が日本列島を横断し、ここ南アルプスを直撃しましたので今年の紅葉も駄目かと思いましたが、意外なことに南アルプスの紅葉は綺麗との情報を得て、又初冠雪の便りもあったので急遽、前日に白鳳渓谷の紅葉日帰りハイキングを実行しました。 夜叉神ゲートから少々歩いて、いよいよ夜叉神トンネルをヘッドランプを着けて約15分歩きトンネルを抜け、次に観音経トンネルをくぐり抜けると、観音経渓谷(御野立所)です。ここから北岳(右)と間ノ岳が見れます。渓谷は深く南アルプスの白根三山は高く(日本一高い山脈)、雄大な景観とマルチカラーな紅葉の最盛期でした。 南アルプス白鳳渓谷は谷が深く、山は高く、山の斜面は急峻で、早朝だと折角の紅葉が日陰になり、写真は至難です、往復することにより光線の加減も変わりなんとか写真が撮れます。 ここを訪れたのは最近では4年前の丁度今日でした。その時は夜叉神峠を往復してから白鳳渓谷を歩いたのです、夜叉神峠からの白根三山の展望が唯一のご馳走ですが、紅葉自体は感激するほどのものではありません、今回は夜叉神峠は省略して、直接白鳳渓谷歩きです。 ここの紅葉の特徴は、マルチカラーで、モミジ等の赤が点在していて、その赤は脳裏を突き刺すような澄んだ見事な赤で、写真なんかで再現は全く不可能!、現物を見るしかありません。今年はそれに加えて黄色の色付きが見事で、益々マルチカラーが冴えました。おまけに山は深く、高く、日本一の山脈が引き立ててくれます、さらに山頂には初冠雪がきて、三段紅葉が見られることです。南アルプス林道は山腹を通っていて白鳳渓谷(野呂川)の深い谷を見下ろせます。 下の方に南アルプス公園線(奈良田〜河原間)が見えます。上を見ても紅葉、下を見ても紅葉です。 ツアーやここを訪れる人は夜叉神峠のみで帰る人が多いようですが、全くもったいないです。今回も白鳳渓谷を歩く人は私たちのみで、帰りにトンネルを超えてくる方が2組あっただけでした。昔から私の好きな紅葉スポットで、紅葉シーズンだけで今回は5回目で、いつ訪れても飽きません。 南アルプス林道は全面舗装され昔と比べて随分整備されました。路線バスとタクシーのみ通行可能です、2008年から歩行が出来るようになり、この年に歩きましたが、歩いているのは我々のみでした、今年も歩く人は未だに少なく、バスと乗り合いタクシで素通りです。素晴らしい紅葉を独占して愛でながら歩きました。 ここは三段紅葉(三段染め)が見られるところで有名でしたが、近年は温暖化で、紅葉の時期に初冠雪になるチャンスがなかなかきません。元々三段紅葉(三段染め)とは、山頂付近の雪と中腹の紅葉と針葉樹林の緑(又は里の緑)の組み合わせをいうのですが、青空と紅葉と雪の白をいう人もいます。今日は白根三山が雪の薄化粧をして迎えてくれました。三段紅葉には少し雪の白さが不足ですが。今年の紅葉の目立ったことは黄葉がとっても綺麗なことでした、それに元々見事な赤色の紅葉と相俟って見応えのある紅葉でした。 この紅葉のすばらしさは、写真では到底表現出来ません。見惚れてしばし歩くのを止めてしまうほどです。 前回は、夜叉神峠を往復してから、夜叉神から鷲住展望台迄を歩いて往復しました、片道 約5Km、往復で2時間30分位です。今回は夜叉神峠を省略したので、広河原迄(12Km)歩いて、帰りはバスで帰ろうと思ったのですが、山の斜面の光線を考えると帰りも歩いた方が良いと変更することにしました。往復で3時間30分の林道歩きとなりました。 鷲住展望台から更に進み、深沢近く迄歩いて、引き返すことにしました。ここから先は展望の樹相が変わってきて、紅葉の良いのはここ迄が最高だからです。バスや乗合タクシーで通過するだけでは、モッタイナイ! 2008年の白鳳渓谷の紅葉写真葉 こちら からどうぞ。 |
(南アルプス林道 夜叉神〜広河原間について) 南アルプス林道が開通してから50年程経ちます、昔は南アルプススーパー林道とかいっていました。新緑と紅葉の時期にマイカー(マイクロバス)で数回訪れていて私の好きなところでした。その後林道の崩壊が続いて不通になったりしながら工事が進められて、マイカー規制、通行時期&時間規制がなされてきました。毎年規制内容が変わるので、計画しずらくてその後は敬遠してきました。 |
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