山の写真集 (2011年夏 特集1 )

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車山高原  撮影 : 2011/7/22  全ての写真はここをクリック

車山山頂付近のウスユキソウ

車山からの縦走路から車山肩を望む
ニッコウキスゲで黄色くなっている

(上)ヨツバヒヨド、(下)ニッコウキスゲ

 

車山肩のキスゲ

車山肩のキスゲ

タカネナデシコ

ニッコウキスゲの咲く時期に車山高原を訪れました。最盛期に駐車場に入るには、土日祭は4時迄、平日は7時迄にこないと駐車出来ないほどの人気のある場所です。駐車場が満杯になると道路が渋滞し大変です。
平日に横浜を朝3時に出発、車山駐車場に6時台に着きましたがガラガラでした。車中で朝食し、8時のリフトに乗って車山山頂に到着です。山頂付近にはウスユキソウが多く咲いています、なかなか綺麗な咲きぶりです。車山山頂からは見事な展望があるのですが、今日は生憎遠望が利きません。
 車山山頂から車山肩へ向かいます。
今年は2005年以来、6年ぶりの山の花の大当たり年のようです。各地のしゃくなげも見事な咲きぶりと報告されています。ニッコウキスゲの花も同様、今年は当たり年のようですが、昨年は不当たり年に加えて鹿に食われて壊滅の状態だったそうです、そのため今年から電気柵を部分的に設置したとのことです。車山肩の電気柵に囲まれた区域内は黄色一色になっていますが、その外側は咲いていないようです。車山山頂から車山肩への途中では高山の花に混じってキスゲの花がパラパラと見られます、これはこれで見応えがある色彩です。
キスゲの1輪の寿命は一日で、1茎で10ヶ代わる代わる咲いてゆきます、高度差もあり、7月上旬から8月上旬に見られます。車山高原のキスゲの最盛期は例年、海の日(祭日)の前後になることが多いようです、見ごろは海の日をはさんで10日位でしょうか。
ニッコウキスゲは1日花ですので午後には萎れかかってきます、早朝から入山するのが最適です。鹿はニッコウキスゲの花が大の好物のようです。鹿に食われてない箇所は見事な咲きぶりです。
電気柵は写真を撮るには邪魔です、八島湿原のように人間が柵の扉を開閉して出入りし、花の群落の中に人が入る方式がよいなーと思います。東側斜面の状況はマアマアの状態です。
霧ヶ峰 NAS肩の小屋の周辺は案内書等での写真で写されるキスゲの大群落の名所ですが電気柵の外側ですので鹿に食われて、殆ど咲いておりません、悲惨な状態です。鹿が増えているそうで、動物保護も程々にしないと、人間のための環境は破壊状態になるでしょうね(鹿だけでなく、熊や猿も)

今回は、車山山頂〜車山肩〜霧ヶ峰(ゴマ石山)〜八島ケ原湿原〜蝶々深山〜車山湿原〜車山中腹と欲張って一周します(約4.5時間)。
ナデシコの花は群落では咲いていませんが、この一帯のあちこちでみられました。
ナデシコの花には、タカネナデシコ、エゾカワラナデシコ、カワラナデシコ等の種類があり区別は分かりません。その他の高山の花も見事な咲きぶりでした。
八島湿原は中に入れず、外周のみが歩けます。八島ケ原湿原の東側のみを通過し蝶々深山・車山湿原へと縦走します。蝶々深山の縦走路は単調であまりみるべきものはありません、縦走中のキスゲも殆ど鹿に食われて無残でした。

2006/7/15にもビーナスラインを走りましたが、この年は鹿の被害でなく不当たり年でがっかりしました。当たり不当たりは下欄参照。

(参考)

花の当たり年、不当たり年について(2014追記) :

 特に山の花には、当たり年と不当たり年があり、木の果実のような裏年が交互にくるようなのとは少々趣が異なるようです。大当たり年は数年に1度(4年〜7年)あるようです。では、具体的に多くの方々の報告からまとめてみました。

まず、今回のニッコウキスゲでは:

・尾瀬のニッコウキスゲでは:2005年が大当たり◎、2006年はX、2007年は△、2008年はX、2009年は○、2010年は△、2011年は○

                  2012年は△、2013年は○、2014年はX  (近年鹿の影響もあり)

・車山のニッコウキスゲでは:1995年が◎、2004年はX、2005年が◎、2006年はX、2007年は△、2008年は△、2009年は○、

                  2010年はXX、 2011年は◎(電気柵内)、 2012年はX、 2013年は◎(電気柵内)、 2014年はX

・雄国沼のニッコウキスゲでは:2000年は○、2002年は○、2004年はX、2005年は◎、2006年は○、2007年は○、2008年は△、

                   2009年は○、2010年は△、2011年は◎、 2012年△、2013年は○、2014年はX 

                 (ニッコウキスゲの場合、X は遅霜やシカの影響あり)

次にシャクナゲでは:

・天城山のシャクナゲでは:1995年が◎、2001年が◎、2002年は△、2003年はX、2004年はX、2005年は◎、2006年は△、

               2007年は△、2008年は△、2009年は○、2010年はX、2011年は◎、2012年△、2013年は○、2014年は◎

・十文字峠のシャクナゲでは:2001年は◎、2002年は○、2003年はX、2004年は△、2005年は◎、2006年は△、

               2007年は△、2008年は△、2009年は○、2010年は△、2011年は◎、2012年○、2013年は○、2014年は◎

次に丹沢のシロヤシオでは:

    1988年が◎、1995年が◎、1999年はX、2000年は△、2001年は◎、2002年は△、2003年はX、2004年はX、

    2005年が◎、2006年はX、2007年は△、2008年は△、2009年は○、2010年は△、2011年は◎、2012年△、

    2013年は○、2014年は◎

こうやって見てみると、春から初夏の山の花の大当たり年と、不当たり年には同じ傾向があります。2005年に次いでの大当たり年は、2011年でした。しかし2014年は、ニッコウキスゲはほぼX、シャクナゲ&シロヤシオはほぼ◎と、珍しく正反対で食い違いました、今後はどうなるのでしょうか?


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