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から釜付近のコマクサ |
コマクサとコキンレイカとヒメシャジン |
白と赤のコマクサ |
白根火山ロープウェイと本白根コマクサリフト(夏山リフト)を使用して、本白根山一周コースの一番樂な最短コースで、コマクサを観賞してきました(2時間コース)。通常ルートは白根レストハウス駐車場から逢ノ峰(2110m)を越えて、本白根山遊歩道最高地点(2150m)に登り、戻って本白根山展望所から鏡池経由で駐車場へ戻るのが多いようです(3.5時間コース)。 日本百名山の一つ草津白根山とは、@本白根山最高点(2171m)、A本白根山三角点(2165m)、B本白根山遊歩道最高地点(2150m)、C白根山(2160m)、D逢ノ峰(2110m)の広域の総称のようです。@の最高点、Aの三角点、Cの白根山は、有毒ガスのためか立入禁止になっていて、Bの遊歩道最高地点が現在、登れる最高点です。Cのみは北側の湯釜近くに位置しています。 本白根コマクサリフト山頂駅からしばらく緩やかに登ると、いよいよコマクサ群生地に入ります。左下が「から釜」、右斜面上が本白根山最高点(2171m)。このあたりのコマクサはやや盛りを過ぎたものもあります。それにしても急斜面の砂礫地に見事な群落です。コマクサ以外にも高山の花が見られます。本白根山展望所と本白根山遊歩道最高地点への分岐点から、最高地点への稜線の両側はコマクサの群生が続きます。 他の植物が生育できないような厳しい環境(高山の砂礫地で、常に砂礫が動く)に生育し、しかも美しい花である事から「高山植物の女王」と呼ばれています。高さ5センチほどの多年草で、その花の形が馬 (駒) の顔に似ていることが由来となっています。 淡紅色の可憐な花(10〜15p)を咲かせます、見頃は 7月上旬〜8月上旬です。コマクサは、生育環境の厳しい砂礫地に他の植物の生えないところをに生えるために、地下に50〜100p の長い根を張っています。 昔は、花の美しさよりも薬草としての価値が高く、古くから腹痛の妙薬として知られていたようです。 コマクサは標高3000m級の高山帯の砂礫帯に生息する高山植物ですが、ここ本白根山では2000m級の山にもかかわらず、多くの、白とピンク色のコマクサが自生していたとのことです、容易に登れることから、多くのコマクサが心ない人々によって盗掘されてしまい、絶滅寸前までなりましたが、地元のボランティア団体の方々や草津中学校の皆さん(延べ数千人ともいわれるボランティアの方)が半世紀に亘り移植・保護活動をされて、今の大群落が出来上がったそうです。自生していたコマクサと区別をするために、移植は赤い色の花にしたとのことです、赤い色のコマクサは日本ではここ本白根山だけとのことです。 北アルプス3000m級の高山(蓮華岳、燕岳、白馬岳から小蓮華山への縦走路など)(いずれも登っています)のコマクサを知っていると、ここは植えたコマクサだとバカにする人もいるようですが、厳しい環境で毎年見事な群落(5万株もあるという)の花を咲かせて、誰でもハイキング気分で観賞できるのですから、こんな素晴らしい所はそうはありません、ボランティアの方々に感謝せねばなりません。 本白根山展望所からの下山ルートにもしばらくコマクサの群生があります。その後は展望のない樹林帯を下ります。 |
本白根山遊歩道最高地点(2150m)からのパノラマ 左:本白根山最高点(2171m)、右:本白根山展望所 |
蓮の花と大雲寺 2010.7.25 |
千曲市にある大雲寺の蓮の花です。大雲寺は今から400年以上前に開創されたという、曹洞宗の寺院です。 概略の案内は下記のサイトからどうぞ。 |