山の写真集 (2008年夏 特集 1)

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雄国沼ニッコウキスゲ  撮影 : 2008/7/3   全ての写真はここをクリック

雄国沼のニッコウキスゲ

雄国沼のニッコウキスゲ

雄国沼のニッコウキスゲ

裏磐梯・雄国沼へニッコウキスゲの咲く時期に訪れました。今回は雄子沢(おしざわ)口から往復3時間半のハイキングコースです。
雄国沼に入るには、他に金沢峠(シャトルバス)からと、猫魔ヶ岳を越えて入るコース、雄国山を越えて入るコースがあります。10年前に、磐梯を旅した時、ゴールドラインの途中の駐車場に車を置いて、猫魔ヶ岳を登りました。頂上から雄国沼を見下ろせて、人一人もいない神秘な秘境の沼に見えました。一度は訪れたいと思い10年経ってしまいました。ところが今では大人気のスポットで、バスツアーも多く、マイカー規制でシャトルバスが運行されて様変わりです。
今回は、都心からの日帰りバスツアーで、平日だというのになんと3台の大型バスを連ねて、130名位の参加でした。人気の程が分ります。

雄国沼はニッコウキスゲが特に人気で、6月下旬から7月始めが見頃です。雄国沼のキスゲは、広さのスケールからいって、尾瀬とは比較にならない位こじんまりしていますが、キスゲの密度が多いためか、年によっての当たり不当たりが目立たない感じのようです。標高も1000m位ですから遅霜が少ないこともあるのでしょうか(遅霜のあった2004年以外は皆さん良いとの報告ばかりです)。今年の現地の開花予想をネットで見ていても、今年は花芽が少なめとか、多めとか正反対の報告がされていました。キスゲには当たり不当たりの年があって、2005年は関東・東北全域で大当たりの年でした。実は昨年・2007年は尾瀬へ行き 不当たりで、2006年は車山へ行き この時も不当たり とツキがなかったのです。今年も当たり年ではないようなので雄国沼を選んだのでした、並みというところではないでしょうか、それでも見事な咲きぶりです。多分来年か再来年に大当たりがくるかも知れません(4-5年周期?)。

山で気になる他の花では、シャクナゲとシロヤシオでしょうか。これは特に年によって当たり不当たりが大きく、今年は並み以下の報告が多いようです。これも2005年が大当たりの年で、2006、2007年も良くなかったようです。自然の共通点があるのでしょうかね? 詳しくは下欄参照。
コバイケイソウはかたまって生えている内で数年おきに咲くのだそうです、全く咲かない年もあるようで当たり不当たりは大きいようです。今年は多めだったとか。6月中旬が見頃だったようです。ワタスゲはも終わっていました。

梅雨の最中ですので、天気予報はピタリと当たらず、今日は予報外れで曇り時々雨でしたが、沼の散策中は雨は止んでいました。ニッコウキスゲの黄色は曇りの方が濃くてキレイに見えるとのことです。
ニッコウキスゲ以外の花では、ヒオウギアヤメが目立ちました。尾瀬では7月中旬から下旬に同様の花が咲きますが、尾瀬に比べると花の種類は少ないです。サワランとトキソウは咲き始めでした。サワランはトキソウに似ていますが、花色が濃くて美しいです。

雄子沢口からブナ中心の樹林帯を緩やかに登ってゆきますと、約1時間で、雄国沼の入口の雄国休憩舎に到着します。この樹林帯はびっしりと樹木が密集していますので、日陰になり、少々の雨なら雨粒は落ちてきません。

雄国沼のニッコウキスゲのオオトスクロールパノラマ写真は こちら からどうぞ。
私のもう一つのHP(広告の入る)にリンクしています、理由はこのサーバーの無料版は1ファイル1MB迄というの制限があるためです。

(参考)

花の当たり年、不当たり年について(2014春追記) :

 特に山の花には、当たり年と不当たり年があり、木の果実のような裏年が交互にくるようなのとは少々趣が異なるようです。大当たり年は数年に1度(4年〜7年)あるようです。では、具体的に多くの方々の報告からまとめてみました。

まず、今回のニッコウキスゲでは:

・尾瀬のニッコウキスゲでは:2005年が大当たり◎、2006年はX、2007年は△、2008年はX、2009年は○、2010年は△、2011年は○

                  2012年は△、2013年は○、2014年はX  (近年鹿の影響もあり)

・車山のニッコウキスゲでは:1995年が◎、2004年はX、2005年が◎、2006年はX、2007年は△、2008年は△、2009年は○、

                  2010年はXX、 2011年は◎(電気柵内)、 2012年はX、 2013年は◎(電気柵内)、 2014年はX

・雄国沼のニッコウキスゲでは:2000年は○、2002年は○、2004年はX、2005年は◎、2006年は○、2007年は○、2008年は△、

                   2009年は○、2010年は△、2011年は◎、 2012年△、2013年は○、2014年はX 

                 (ニッコウキスゲの場合、X は遅霜やシカの影響あり)

次にシャクナゲでは:

・天城山のシャクナゲでは:1995年が◎、2001年が◎、2002年は△、2003年はX、2004年はX、2005年は◎、2006年は△、

               2007年は△、2008年は△、2009年は○、2010年はX、2011年は◎、2012年△、2013年は○、2014年は◎

・十文字峠のシャクナゲでは:2001年は◎、2002年は○、2003年はX、2004年は△、2005年は◎、2006年は△、

               2007年は△、2008年は△、2009年は○、2010年は△、2011年は◎、2012年○、2013年は○、2014年は◎

次に丹沢のシロヤシオでは:

    1988年が◎、1995年が◎、1999年はX、2000年は△、2001年は◎、2002年は△、2003年はX、2004年はX、

    2005年が◎、2006年はX、2007年は△、2008年は△、2009年は○、2010年は△、2011年は◎、2012年△、

    2013年は○、2014年は◎

こうやって見てみると、春から初夏の山の花の大当たり年と、不当たり年には同じ傾向があります。2005年に次いでの大当たり年は、2011年でした。しかし2014年は、ニッコウキスゲはほぼX、シャクナゲ&シロヤシオはほぼ◎と、珍しく正反対で食い違いました、今後はどうなるのでしょうか?


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