山の写真集 (2008年冬 特集 2)

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北八ヶ岳・北横岳の冬季登山  撮影 : 2008/2/19   全ての写真はここをクリック
  

坪庭の急坂を登る

 

同 坪庭と縞枯山、右に八ヶ岳連峰

北横岳ヒュッテから横岳へ急登

先月の車山・スノーシューハイクに続いて、今回は北八ツ・横岳のアイゼン登山の日帰りバスツアーに参加してきました。新宿を7.15発、中央自動車道・諏訪ICで下りて、ピラタス蓼科ロープウェイ駅に向かいます。ロープウェイに乗って、7分で標高2240mの坪庭に到着します。
坪庭のロープウェイ駅の喫茶店内で早めの昼食を済ませてスタートです。ここ坪庭の厳寒期は -10℃〜 -20℃の世界、しかし本日は天候に恵まれて -5℃〜0℃位だったようです。ここでスパッツと軽アイゼンをつけてスタートです。

溶岩台地の坪庭の冬は雪の平原になっています、坪庭を1周する場合に、1ヶ所の登りと1ヶ所の下りがあり、普通のスノーシュー(レンタル)では滑り易いと思いますが短いので問題はないと思います。坪庭の夏7月は、ハクサンシャクナゲが咲きます。
溶岩台地の坪庭は溶岩がごろごろした所で、しらびその樹木と共に薄暗いイメージの山ですが、冬は雪の平原になっていて明るく、スノーシューハイクには向いています、1周40分位です、縞枯山荘迄足を伸ばせば往復1持間あれば充分です。坪庭の写真に辿ってきた踏み跡が見えます。

冬季のピラタス蓼科ロープウェイを使って、坪庭観光、スキー、スノボー、スノーシューハイク、登山等 冬のスポーツ(バックカントリーを含む)が盛んです。北横岳、縞枯山、雨池等のスノーシューハイクやアイゼン登山のツアーが結構あります。今回は北横岳のアイゼン登山ですが、縞枯山荘をも往復しました。
既にかなりの登山者が入って、トレースされているので、ラッセルの心配は新雪直後でないかぎりここでは心配ないようです。但し、坪庭の入り口に看板があり、スノーシューなどで自由自在のトレースがあるので、登山道と間違えてたどらないようにとの注意書きがあります。

冬山は樹氷、霧氷、エビのシッポ等の風雪の造形が魅力ですが、この写真はなんともいえません。北八ツは霧氷中心でしょうか。それも吹雪いた直後の晴天に合わせないと見られません、八ヶ岳は晴天率が良いので会うチャンスは少ないのですが、霧氷等のモノトーンと青空のコントラストは、なんともいえない魅力です。北横岳の山頂直下に「横岳ヒュッテ」と言う山小屋があります、トイレがあります(有料)。45年前、ここに泊まったことがあります。北八ッは若い頃から好きな山でした。
横岳ヒュッテから頂上までは急な登りになります。坪庭から北横岳への道は、結構急坂が多く、スノーシューが良いか、アイゼンが良いかは微妙な選択です。スノーシューは深い新雪の平原には強いのですが、登り下り(30度程度)では滑ってしまいます(特に下り)。ヒールの下にヒールリフターという装置を立てることにより急坂が格段に登りやすくなるスノーシューもありますがレンタルでは無理でしょう。理想的には、ヒールリフター付きのスノーシューとアイゼンの両方を用意して、その都度履き替えるのが良いのですが、スノーシューを背負わねばならないし、寒い所で手袋をして履き替えは面倒です。どちらか一つならアイゼンが良いかもしれません。縞枯山も同様です。坪庭1周して縞枯山荘から雨池を往復とかならスノーシューが快適でしょう。
北横岳南峰の頂上(2471.6m、三角点)にまず到着、少し先にやや高い北横岳北峰頂上(2480m)があります。
北横岳山頂からは、八ヶ岳本峰、南アルプス、中央アルプス、御岳、北アルプス、浅間山、根子岳・四阿山(菅平)、蓼科山、車山などを展望出来ますが、今日は部分的にしか見えませんでした。厳寒期は冬型の気圧配置ですので、北アルプス方面はなかなか全貌を見せません。しかしこのような好天気と展望に恵まれたのは幸運です。厳寒期の山頂では−20℃になることが多いのに、今日は暖かく、しかも風も弱くラッキーでした。じっとしていると結構寒いのですが、歩行中はポカポカと暖かいものです。

真冬の八ヶ岳本峰は、20歳代の頃、ピッケル、8本爪アイゼン、和かんじき、オーバーシューズを持って登山しましたが大変でした。
ここ北八ヶ岳はロープウェイを利用して簡単に冬山の世界に入れる便利な場所です、バスツアーもあり、天候が良くて、足元と防寒対策をしっかりさえすれば手軽に冬山を体験出来る世の中です、但し天気が悪い時は思い切って中止する決断が必要でしょう。
 今年は寒さが厳しい割には積雪は少かったのですが、2月なってから平年並みとなったようです、スキー場の積雪は130pということでした。11時00分スタートで2時00分に戻り、正味3時間位の行程、雪質は素晴らしいパウダースノーで気持ち良い感触の歩行です。今回のバスツアーは24名の参加で、横岳登山組と縞枯山登山組に分かれました。平日だったので年配者がほとんどですが、皆さん元気で冬山を歩かれました。帰りは温泉で温まることが出来て(ツアー込み)、新宿に夜7時半に到着、1日遊んで全て込みで一人 1万円弱で値打ちがあります。

北横岳南峰から 北八ヶ岳〜八ッ岳本峰〜南アルプス の山名入りオートスクロールのパノラマ写真は こちら からどうぞ。(Windows Live フォトギャラリーで作成したパノラマ写真を Flash に取り込み、山名入りオートスクロールにしたものです)
必ず全画面表示(F11キーを押す)でご覧ください。

(参考に)

 零下の気温では、デジカメの電池の機能が低下します、新しい電池でも直ぐに「電池残量がない」となり撮影出来なくなります、新しいのと変えればしばらくOKの場合はラッキーな方でしょう。アルカリ電池は零下の気温では使えません。ニッケル水素電池(充電可のものを含む)はアルカリ電池ほどではないにしろ、やはり-10℃〜 -20℃ではお薦めできません。安心なのはリチウム電池です、少々価格は高いですが(単3電池2本で500円位)が、折角のシャッターチャンスを失うこともなく安心でしょう。デジカメの性能(保証)も問題があるかもしれませんので、ポケットにホカロンを入れておくと尚安心です。


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