近年人気になってきているスノーシューハイクの初心者用日帰りバスツアーに参加してきました。新宿を7.15発、中央自動車道・諏訪ICで下りて、車山高原に向かいます。中央自動車道のバス車窓から冬の南アルプス、八ヶ岳が良く見えました。バスは車山高原の駐車場に着きます。ここで、スノーシューとストックとお弁当が支給され(ツアー込み)、インストラクターから、リフトに乗る時の注意を聞きます、ザックは前背負い、スノーシューとストックを落とさないように手持ちせよ、落とすと参加中止と結構面倒です。
ここはスキー場ですから、スノーシューをやるためにリフトを有効利用させてもらうので止むを得ません、土曜の好天で混んでいました。
スカイライナー(6分)とスカイパノラマ(8分)の2本のリフトを乗り継いで車山山頂駅に到着します。リフトを降りて、未だスノーシューは付けずに山頂(1925m)へ向かいます(数分)。ここで昼食(お弁当)です。食事もそこそこにして、この上々の天気の展望の写真撮影です。
車山山頂から眼前の蓼科山から、北八ヶ岳・八ヶ岳連峰、富士山、南アルプス、中央アルプス、御岳、北アルプス、浅間山などの360゜の展望に恵まれました。厳寒期にこのような好天気と展望に恵まれたのは幸運です。厳寒期の山頂では−10℃以下になることが多いのに、今日は−3℃位で、しかもほぼ無風で暖かくラッキーでした。じっとしていると結構寒いのでが、歩行中はポカポカと暖かいものです。
車山のスノーシューハイクのコースは、山頂付近とスキー場の東側が主体のようです(スノーシュでスキー場には入れません)、現地の山岳専門家のインストラクターが案内するのですが、天気によってその都度コースを決めるようです。今回は、天気が良いので車山山頂を中心にぐるりと1周する冬山コースでした。今日のような天候の経験から、冬山とはこんなものだと絶対に考えないようにと、インストラクターの指摘がありました。
山頂で、スノーシューの使い方をインストラクターから指導を受けスタートです。初心者用ツアーでしたので、約2/3の方はスノーシューは初めてのようでした。42名の参加でしたので、2班に分かれて、2名のインストラクターが付きました。
今日は天気がよいので、稜線コースが主体でしたが、本来スノーシューは雪山の道のない樹林帯を歩くのが良いのです。しかし文句を言ったらバチが当ります、こんな素晴らしい展望の中を歩けることは滅多にありませんから。
ここ車山はスノーシュー入門としてはうってつけの場所です、スキー用リフトに便乗出来て高度を稼げます。しかしスキー、スノボーが主体の場所ですので隅っこにはじき出されている感じは否めません、しかし稜線に出ればスキーヤーとは別の世界を体験が出来ます。
湿原には部分的に木道があり、ここに雪が積もっていますので、木道を外すと落とし穴のように深みに落ちます、目でみては区別出来ませんので、ガイドでないと分かりません。踏み後のない雪が深い部分をラッセルする場合は、2倍くらいの労力を要しますが、和かんじきより楽のようです。
今回は、山頂を中心にぐるりと1周するコースで、リフトの乗り継ぎ場所迄でハイクは終わりでした、ここからリフト(スカイライナー)で下りました、通常(個人)スキー場のリフトは下りに使用出来ないのですが、現地インストラクター付きならOKのようです。又ここからリフトを使用せず樹木帯を下るコースがあるようで、天候の悪い時に利用するようです。11時スタートで2時30分に戻りました、正味2時間半位の歩行でしたが、初歩のスノーシューとしてはこんなものでしょう。
今年の寒さは厳しいのですが、積雪そのものは少ないようです。車山高原のスキー場の積雪は100pということでしたが、山頂から稜線の積雪は少ないとのことでした。しかし連日の寒さで雪質は素晴らしいパウダースノーで気持ち良い感触の歩行でした。
積雪が少なめで草が完全に雪で覆われておりません、首都圏近郊の日帰り圏の山でのスノーシューのベストシーズンは2月です。
私は若い頃、冬山の経験があり、ピッケル、8本爪アイゼン、和かんじきを持って登山していましたが、スノーシューを使うのは今回が初めてです。使った感想ですが、今回のコースでは「和かんじき」より楽だと思います(下欄に詳細に比較しました)。
スノーシューは体重・身長・荷物量をさっと見て決めてくれますが、男性用に比べて女性用はかなり小さめで、差が大きい感じがしました。ストックは身長から
45cmマイナスの長さを選びます。
今回のバスツアーは満席で、下は小学生から70歳代までの幅広い方の参加でした。帰りは白樺湖温泉で温まることが出来ました(ツアー込み)、新宿に夜8時に到着、1日遊んで全て込みで一人
1万円でした。
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