山の写真集 (2007年秋 特集1)

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乗鞍岳・剣ヶ峰 登山  撮影 : 2007/10/6   全ての写真はここをクリック

乗鞍岳の主峰剣ヶ峰と乗鞍大雪渓の残り

稜線より槍・穂高連峰、手前焼ヶ岳

ブロッケン現象(自分のみ左手を上げる)

 

眼下の乗鞍エコーラインの紅葉

 

畳平の鶴ヶ池と槍・穂高連峰

スカイラインから白山に落ちる夕日

北アルプス南部 乗鞍岳の主峰・剣ヶ峰へ、畳平のバスセンター(標高2702m)から往復3時間の登山記録写真です。
畳平から主峰・剣ヶ峰、恵比須岳、不動岳、富士見岳、大黒岳、魔王岳などにトレッキング出来ます。乗鞍岳は剣ヶ峰(標高3,026m)を主峰とする 23の山々の総称です。畳平には夏と秋と春に何回も訪れていますが、夏のシーズンは登山道もかなり混雑しますので何時も主峰・剣ヶ峰は敬遠してきました。今年の夏は、白馬乗鞍岳に登りましたが、偶然本場の乗鞍岳主峰登山になりました。

畳平から肩ノ小屋迄は幅広い砂利道で、畳平のバスセンターから約40分程で肩の小屋に到着します。肩の小屋より朝日岳の中腹をかすめて登ります、景色も一変し、ここからは本格的な岩の登山道で、空気が薄いので息切れします。
標高2980mの蚕玉岳に到着、ここからは剣ヶ峰の山頂が手にとれるように望めます、蚕玉岳の山頂から剣ヶ峰の山頂までは標高差46mで乗鞍岳・剣ヶ峰の主峰山頂(標高3026m)に到着します。岩を積み上げたような山頂で、山頂は狭いです。肩の小屋から約60分程で乗鞍岳・剣ヶ峰の主峰山頂に到着します。大小の岩だらけの急坂の登山道を登るので、靴はしっかりした登山靴の方が楽です。
ここ乗鞍はガスの発生が多く、夏場は午後になると雷も発生します、今回は秋で天候は良い方向に向かっていましたので午後遅いほど良くなってきました。
標高3026mの乗鞍岳剣ヶ峰は、もともと山岳信仰の厚かった場所ですので山頂には祠があります、360度の眺望は見ごたえがあります。稜線より槍・穂高連峰を望む、手前の焼ヶ岳の噴煙も見える。

乗鞍岳頂上直下で、”ブロッケン”ンに遭遇しました。どの影が自分なのかと左手を上げてみると自分が中心なのが分かります。私は今迄ブロッケンに遭遇したのは、これで3回目です、燕岳と飛行機で雲の上飛行中の2回でした。

ブロッケン現象(Brocken spectre glory)は太陽の光が背後からさし、影側の雲や霧に光が散乱され、自分の影の周りに虹の輪となって現われる現象で、山岳の気象現象として有名です。急峻な高い山岳の尾根で、天気の良い夏や秋の、日の出と日没近くで、気温変化や気流などで部分的にガスが湧くような状態で発生します。名前の由来となっているブロッケン(Brocken)山 はドイツのハルツ山脈最高峰とのことです。山岳は西洋では悪魔の住む処、日本では聖なる信仰の場所と考えられてきたようです。西洋ではブロッケンの妖怪・怪物として考えられていたようですが、日本では、後光を背負った仏像(阿弥陀如来)と似た形状から、御来迎(ごらいごう)とも呼ばれるそうです、御来光(ごらいこう)は高山で拝む日の出のことで異なりますが両方とも信仰的な荘厳な現象で、山好きにとっては感激します。

今年の紅葉は例年に比べ1週間程遅めです。やはり8月の猛暑と9月の高温が影響し、遅れだけなら良いのですが、ここのナナカマドの紅葉は見事なのに、紅葉しないで枯れる葉が多いように見れました。標高の高い所(位ヶ原山荘から乗鞍大雪渓間)から紅葉は始っていました。
今年の紅葉は、全国的に猛暑と残暑と台風のために遅れて且つ不当りのように思われます、ここ北アルプスでこんな状態ですから。

午後遅めからの登山でしたので、下山してくると畳平のバスセンターはガラガラ、我々のバスのみ、ここは午後6時で閉鎖です。バスで乗鞍スカイラインから帰途につきました、乗鞍スカイライン走行中のバス中から日没です。
乗鞍スカイラインと乗鞍エコーラインは2003年からは自然保護のためマイカー規制が行われています、代替バスまたはタクシーを利用することになります(観光バスはOK)。

日帰りの登山バスツアーに参加したのです。横浜をAM6.45発、中央高速に入る時から渋滞!秋の3連休初日で天気は良く、当たり前です。マイカーなら5時台に出発するのですが止むを得ません。
登山開始が午後2時前!帰りのバスも途中の交通事故で大幅に遅れて、横浜の帰浜が午後11時半でした。
何でこんなツアーに申し込んだかというと、行きたい夜行登山ツアーが4コース共満席で、このツアーのみ取れたからです。日は、ここしか都合がつかなかったのと、天気が良さそうだったためです。登山ツアーで雨に降られると最悪ですから、どうしても行きたいのならキャンセルフィー支払い覚悟で申し込まないといけないのが難点ですね。
さて、このツアーは、横浜と新宿からバス2台、90名の参加で満席、ツアーコンダクター4名、運転手4名でした。参加年代は幅広く、2ショットの参加が多かったようです。乗鞍登山は凄い列となりましたが、山は大きく、最後はバラバラでした。しかし、乗鞍岳・剣ヶ峰の頂上は狭く、記念写真撮影の行列待ちでした。午後遅くの登山開始でしたから対向者が少なくて良かったものの、反対なら迷惑ですね。
思わぬ幸いというか、こんなツアーだからこそ遭遇し得えたということがありました。1つは、夕方のブロッケン現象!、もう一つは見事な夕日!。午後遅くになる程天気が良くなって展望が良くなってきました。天気が良い時に高い山に登ると気分爽快で苦労しても登った価値があるというものです。結果良ければ万事よしというツアーでした。
このバスツアーは、結構なお弁当付きで一人7800円、みやげもの屋に立ち寄り一切なし、車内販売なしと、純粋に登山のみを目指したツアーで好感が持てました。車の運転、東京圏通過、高速代、ガソリン代などを考慮すると安いですね。


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